MOA美術館名品展

2016年12月03日
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東日本大震災復興支援 MOA美術館名品展
2016年11月5日(土曜日)~12月11日(日曜日)
郡山市立美術館
MOA美術館(静岡県熱海市)は、国宝3件、重要文化財65件を含む約3,500件のコレクションを所蔵しています。日本や中国をはじめとする東洋美術の逸品の数々は、きわめて質の高いコレクションとして国際的に高い評価を受けています。
今回はその秀逸なコレクションから、桃山~江戸時代の名品を展示いたします。そのなかには、岩佐又兵衛勝以作と伝わる「山中常盤物語絵巻」と野々村仁清作「色絵金銀菱文重茶碗」の2件の重要文化財も含まれています。また、豊臣秀吉や千利休ゆかりの茶の湯にかかわる名品、俵屋宗達や尾形光琳・乾山らの琳派の傑作、菱川師宣から葛飾北斎までの肉筆浮世絵などをご覧いただきます。
東日本大震災から5年、今なお復興途上といえる福島県民にとって、これらの優れた美術品を鑑賞することが心の癒しとなり、明日への新しい活力を生み出すきっかけとなれば幸いです。


展示数はわりと少ないなと感じましたが、手頃な鑑賞ガイドブック(詳し過ぎて読む気が失せることもない)がもらえたり、ゆっくり鑑賞するには、とてもいい企画展でした。

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「瀬戸茶入れ 銘 臨月」室町時代 豊臣秀吉・福島正則所持

茶道には詳しくないので、こういう時でないと茶道具をじっくり見ることもない。
秀吉が配下に贈った名品、ふっくらした形が妊婦に似ていることから「臨月」…おお〜そうなのか。
ねっとりした艶がなんともいえない色気、ぽってりユーモラスな形がおもしろい。

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野々村仁清「色絵金銀菱文茶碗」(重要文化財)江戸時代

エキゾチックな文様は、シルクロードから渡ってきましたと言われても信じてしまいそう。
仁清なんですね。

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「色絵五艘船文太平鉢」伊万里 江戸時代

オランダ船との交易が盛んな頃に生まれた文様。
8人のオランダ人と3艘のオランダ船が描かれています。豪華で飾り皿として立派ですが、描かれているオランダ人が漫画っぽくてなんか楽しい。

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伝 岩佐又兵衛勝以「山中常磐物語絵巻」第1巻(重要文化財)江戸時代

「山中常磐物語」は奥州にいる牛若丸(義経)を探しに旅立った母の常盤御前が殺され、牛若が仇討ちをする話。
展示されている絵巻物の場面は、牛若が生きているとの文をもらった常盤御前の様子。
現代で見ると、地味でわかりにくいと思うことが多い絵巻物ですが、常盤やおつき達の興奮が静かに伝わってくるよう。ドラマチックな絵巻物。

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長谷川派「柳橋図屏風」桃山時代

舞台は京都宇治川、宇治橋に柳、水車、月…桃山時代から繰り返し描かれてきた画題です。
「柳橋図屏風」はこれままでたくさんのバージョン見たかも。
金に覆われ、図式化されたモチーフはリアルな風景とはかけ離れ、象徴のその先という感じ。モチーフは、一説では浄土へと渡る橋、水車は輪廻、月は仏の光だとか。
六曲一双はとても大きくてディープな世界。屏風は実際に目の前にしないとわからないことが多いですね。

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