フランク・ステラ〈イマジナリー・プレイシズ〉:タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展Vol.29

2016年11月30日
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フランク・ステラ〈イマジナリー・プレイシズ〉:タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展Vol.29
2016年09月17日(土)~12月23日(金)
CCGA現代グラフィックアートセンター

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フランク・ステラ(1936–)は常にアメリカ現代美術を代表する作家として活躍してきました。
 1994年に制作を開始した〈イマジナリー・プレイシズ〉シリーズは、過去の文学作品に登場する架空の地名を解説した書籍 “The Dictionary of Imaginary Places” (邦題『世界文学にみる架空地名大事典』アルベルト・マングウェル、ジアンニ・グアダルーピ共著、1987)に基づいており、同書で紹介されているさまざまな地名がシリーズ内の各作品タイトルにつけられています。多彩な視覚的要素が詰め込まれた画面を複雑な混合技法で実現し、過剰とも言える色彩と形態が氾濫するこのシリーズは、躍動する絵画空間の表出を一貫して作品制作のテーマにしてきたステラにとって、ひとつの到達点になりました。


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ステラというとシンメトリーの構成しか思いつかないのですが、80年代以降は様々なスタイルがあったらしい。
会場はあふれる色彩の渦という感じ。
タイラーグラフィックスは様々な技法、試みが見られ、技術的にもおもしろい。
今回の作品もスクリーンプリント、リトグラフ、エッチング、アクアチント、エングレイヴィング、レリーフ、スタンピング、木版…などなど、多数の技法で制作された作品ばかり、どこがどうなって、どんな工程なのかさっぱりわからない(汗)
特にレリーフは、現物を見るととても厚みがあり、どこの段階でレリーフが施されるのか?謎です。

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大きな作品もあり、本当にどこでどうなって制作しているのやら。

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〈イマジナリー・プレイシズ〉シリーズは、「文学作品に登場する架空の地名」に基づいて制作されたとありますが、ステラの作品は抽象表現だけ、具象的なものも文字も、連想させるものも全くありません。
実際にある文学作品のタイトルから「流刑群島」「楽園の鳥」「地底世界の…」「…の発見」など、ストーリーを想像させるタイトルでありながら、なにも連想できないというもどかしさ(笑)
手がかりがないと、記憶することさえ難しいんだなと思う。
感受性を試されてるような気がしなくもない(苦笑)

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私が唯一知っていたタイトルの文学作品は「影との戦い(ゲド戦記第1巻)」ですが、ではこの作品がゲド戦記なのかと言われると、さっぱりわからないのです。
でも美しい作品であることは間違いないのです。

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「ドゥビアクソ」(知恵群島-発見と冒険の旅より)
とても大きなタペストリー、迫力があります。
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美術館前の紅葉がきれいでした。

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