デトロイト美術館展

2017年01月06日
デトロイト

デトロイト美術館展
2016年10月7日(金)~1月21日(土)
上野の森美術館
かつて富の象徴であった、その町が可能にした奇跡のコレクション。
モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソほか、まさにヨーロッパ近代絵画の「顔」ともいうべき巨匠たちの名画が一挙来日。
1885年に創立して以来、自動車業界の有力者らの資金援助を通じて、世界屈指のコレクションを誇る美術館として成長したデトロイト美術館。ゴッホやマティスの作品をアメリカの公共美術館として初めて購入したのもデトロイト美術館でした。
このデトロイト美術館は、2013年、デトロイト市の財政破綻を機に、市の財源確保を目的として所蔵品売却の可能性が取りざたされました。しかし、国内外からの協力、そしてデトロイト市民の声により、作品は1点も失われることなく市民の憩い・学びの場として存続しています。
危機を乗り越え、今なお美術館のコレクションの中核を成している印象派、ポスト印象派、20世紀のフランス、ドイツの数々の傑作の中から選りすぐりの全52点をご紹介します。


近代絵画の様々な作品が展示されています。鑑賞にはちょっと忙しいけれど、いろいろ見られて楽しい。
誰でも知っているピカソやルノワールもあれば、私の知らない画家も多数。
ポスターになっているゴッホの自画像は、タッチがとても美しくてすてきです。激しいエピソードがクローズアップされてしまうゴッホですが、作品の多くは構図や色彩が緻密に構築されていて、ゴッホの聡明さが感じられます。この自画像もそこが見所ではないでしょうか。

baa87cc0ac784e178e9853f45b467f3b-300x218.jpg
クロード・モネ
≪グラジオラス≫1876年 油彩、カンヴァス

冬に見ると、夏の庭が懐かしくなり、つい立ち止まってじっと見てしまう。

0b26ba97b185bf7ef37cd53c188a267c-300x303.jpg
エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー≪月下の冬景色≫
1919年 油彩、カンヴァス

鮮やかなピンクの雪山には禍々しさも、ファンタジー小説の表紙にありそう。
ナチスに迫害されていたキルヒナー、作品はアトリエの窓からの景色、不眠症に悩まされていたという。妄想世界の冬景色という感じもしてきますね。

t02200287_0383050013658673997.jpg
パウラ・モーダーゾーン=ベッカー 年老いた農婦

頭に対し大きく力強い手が、農婦の人生を語っている。

img41.jpg
パブロ・ピカソ《読書する女性》

ピカソ大先生らしい作品、モデルは恋人ドラ・マール。落ち着いた色彩、読書をするドラ・マール、恋愛がとてもうまく行っている時期に描かれたことがわかりますねえ(笑)
うまく行ってない時は、すぐわかるのがピカソ大先生のおもしろいところ(笑)

20160422-detroitbijutsukan04.jpg
ポール・セザンヌ『サント=ヴィクトワール山』1904-1906年頃

セザンヌのサント=ヴィクトワール山はたくさんあり、どれも好きですが、この作品も色合いが美しくていいなと思いました。

img22.jpg
フィンセント・ファン・ゴッホ《オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて≫

天気のいい日にボート遊び…ですが、緑の木々が猛々しくてちょっと怖いです。
ゴッホは、この作品を描いてしばらくして、自ら命を絶ったらしい。

5f63f49b6b7d98988e1002a4a4f2d6d53.jpg

マチスの室内や花を描いた作品は、どれもおしゃれです。
モディリアーニを久しぶりに見ました。くすんで見える茶やセピアは、実際に見ると琥珀色で、輝くように美しい。モディリアーニはぜひ実物を見て欲しい画家のひとりです。

関連記事
アート・美術館 | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示