FC2ブログ

宇宙開発と事業仕分け

2010年04月09日
4月5日放送の「ビートたけしのTVタックル 直撃3時間SP 技術立国ニッポンに仕分けは必要か!?たけしが宇宙開発の 現場を直撃!」(テレビ朝日)
あまり見ることがない番組なのですが、気になる人が出演かも?というあいまいな情報があったため録画をしていました。
目当ての人物は登場しませんでしたが、早送りしている途中気になるコーナーを発見、そこだけじっくりと見ることに。

宇宙服を着たたけしが、ギャグを連発しながら、事業仕分けの削減対象JAXA(宇宙航空研究開発機構、茨城・筑波宇宙センター)を取材というコーナーです。
簡単にまとめると、たけしは大学の工学部出身でロケット(科学)が大好き、予算削減に大反対というような内容です。
番組の内容についてはこちら

たけし、蓮舫議員に猛反対「宇宙の予算削減するな」(産経ニュース)

バラエティですし短い時間なので、具体的にどの部分がどういう理由で削減かなど、事細かに解説できる内容ではありませんでしたが、理系の研究・開発の核心を突いていると思いました。

宇宙開発は、今すぐどうしてもやらなくてはならないことなのか?と問われれば、反論できません。
飢えた子どもを救わないで、まして国家は赤字、予算不足、先の見えない宇宙開発に巨額を投じるのはどうなのだ…
そういった社会の流れがあり、アメリカでもNASAの予算が大幅削減。
日本もそうなりつつあるのでしょう。

本当にそれでいいのでしょうか?
これまでなしえなかった技術に取り組む、人類が到達したことのない場所を目指す、限界に挑戦する、常に新しいことに挑むのは、未来の夢や希望であったりします。
科学や技術開発は、簡単に答えやご褒美がでるものではありません。
しかし新しいことに挑戦しないないのは、衰退なのではないかと思います。
事業仕分けに反発するノーベル賞受賞者たちの反論会見がありましたが、優秀な科学者を数多く排出してきた日本が、そんなことを言われていてはどうしようもないと思うのです。

失ったのは「カネ」ではなく、「熱意」だった
一転して「予算復活」も、政府の無理解に広がる失望感

(山根一眞/日経ビジネスオンライン)

予算はまず人材ありき、優秀な科学者・技術者を育てることに予算を使うべきで、箱(建物)を作ったから育つものではないと思います。
政府は、宇宙開発は民間に移行と言いつつ、人を育てられない責任からのがれようとしているようにも見えます。
事業仕分けを否定はしませんが、どこまでわかってやっているのか不安になります。
子どもころから宇宙ものが大好きだったせいか、この手のところには食いついてしまいます(苦笑)
これは宇宙開発についてですが、例えば芸術やスポーツについても同じ、それぞれ言い分があると思います。

山崎直子宇宙飛行士は、4月7日スペースシャトルで無事ISSに到着、ミッションをこなしているようです。
女性だからという言い方は好きではありませんが、やはり女性が宇宙で活躍でいる時代になったことはすごいなと思います。

ISS長期滞在の野口宇宙飛行士も元気そう。
野口さんにはなぜかシンパシーを感じてしまいます。
以前放送されたドキュメンタリーでは、度重なるスペースシャトルの事故や予算削減で、予定どおりに宇宙へ行くことができない野口さんの姿が淡々と描かれていました。
夢が叶って宇宙飛行士になっても、実際宇宙に行く機会は多くはありません。そして宇宙飛行士として活動できる時間に対し、地上での過酷で地味なトレーニングは膨大です。
ようやく巡ってきたチャンスも、トラブルで無期延期の事態。
そこで腐らず、平常心でトレーニングを続ける姿は、テレビの前でにこやかに、人格者然として登場する宇宙飛行士とは全く違って、ストイックでした。
保証のない長い長い待ち時間、モチベーションを維持し、日々のトレーニングを続ける、もちろんそれは野口さんだけはありませんが、その強い精神力にちょっと感動してしまいました。
アスリートが地味な努力を続け、オリンピックの何分間かに人生を賭ける、それに近いかもしれませんね。

JAXA

野口宇宙飛行士のTwitter
関連記事
サイエンス・ネイチャー | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示