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ハッブル宇宙望遠鏡

2010年04月18日
先日NHKで放送された「ハッブル宇宙望遠鏡 宇宙の始まりに挑む」
感想をアップしようと思いつつ再放送も終了してしまいましたが、ハッブルの映像があまりに美しかったので、やはり記事にしようと思いました。

「ハッブル宇宙望遠鏡 宇宙の始まりに挑む」
NHK総合・2010.4.11放送


ハッブル宇宙望遠鏡は、1990年にスペースシャトルによって設置されました。
地球の大気の影響を受けないで観測ができることになり、これまで大きな成果を上げてきました、近年老朽化がすすみ、ついに廃棄処分が決定しました。
ところが、専門家だけでなく、ハッブルの映像によって宇宙への夢をもってきた一般市民、子どもたちから存続を求める声が相次ぎ、廃棄から一転、大規模な修理が行われることになりました。
2009年5月、スペースシャトルのミッションで、最新型のカメラを搭載、ハッブルは生まれ変わりました。

私たちの宇宙がどのように始まったのか?およそ137億年前のビッグバン(大爆発)と言われています。しかしそこは謎ばかり。
宇宙の始まり(歴史)を知る手がかりは、遠い宇宙を観測することです。
NASAは「131億光年離れた、最も遠い宇宙の果ての撮影に成功した」と発表しました。
光が1年かかって届く距離が「1光年」、1光年離れた場所でおきた出来事を私たちが知るのは1年後です。
つまり、131億年前に発せられた光を観測できたということは、誕生間もない131億年前の宇宙の姿を知ることができる…ということになります。

ここに、宇宙の誕生について仮説を立てた、東京大学・数物連携宇宙研究機構の研究者が登場します。この場合の仮説は机上の物理、数式でとく宇宙です。
彼によれば(簡単に言うと)誕生直後の宇宙には、チリや星雲ではなく、暗闇の中に「青白く強大な星・ファーストスター」があったはずだと。
この仮説をハッブルが実証することができれば、彼の仮説が正しいことになります。

そして、ハッブルが確認した最も遠い宇宙には「青白く強大な星」があったのです。
研究はまだまだ謎ばかりですが、宇宙成り立ちを知る、大きな一歩になったのかもしれません。

以上が、番組の内容ですが、とにかくハッブルの映像が素晴らしい!
高解像度映像はウェブで公開されていて、誰でも閲覧・ダウンロード(商用はのぞく)できます。
ハッブル宇宙望遠鏡は、NASA(アメリカ)とESA(欧州宇宙機関)の共同プロジェクトで、ウェブサイトも複数、
NASAは凝りすぎてちょっと疲れます(苦笑)
ESAのサイトが見やすくていいかもしれません。

HUBBLESite (NASA)

HUBBLESite Gallery

The European HP For The NASA/ESA Hubble Space Telescope

ESA Image Top100

ハッブル宇宙望遠鏡
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト


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バタフライ星雲
ガスを放出しながら死を迎えようとしている恒星。
中心部は高温の白色矮星、星雲の端から端までの長さは2光年にも及びます。

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オメガ星雲M17(修理前の撮影)
真っ先に連想したのが、ヨーロッパの教会や宮殿の天井画や壁画。
天使が降りてきそう…。
赤は硫黄、緑は水素、青は酸素の色。
こうした星雲の密度の濃い部分から新たな星が誕生します。雲の突起のように見える部分が、星が誕生するところ。
まさにミケランジェロの「天地創造」。

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木星
青く光っているのは、オーロラ。
地球もそうですが、北極と南極でオーロラの形は同じになります。

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渦状銀河 M51
観測が進むにつれ、膨張する宇宙では銀河の衝突がよくあることがわかってきました。
銀河は渦を巻いていて、大きな銀河が小さい銀河を取り込みつつあります。
企業の吸収合併か?…あ、いかん。宇宙の美しい映像で些末な日常を忘れるつもりが…(汗)

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アンテナ銀河(触角銀河)
2つの銀河が衝突し、やがて一つの銀河になります。
その過程で無数の星が消滅し、また新たな星が誕生します。
約12億年前は別々の銀河、およそ4億年後には核(中心)が一つの銀河になると考えられています。

遠い宇宙の出来事なのに、深海の生物を見ているような、細胞の顕微鏡写真を見ているような相似性も感じます。
究極のデザインなんでしょうか?

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サイエンス・ネイチャー | Comments(0) | Trackback(0)
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