映画『パッセンジャー』

2017年04月14日
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映画『パッセンジャー』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ
20XX年、乗客5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、新たなる居住地を目指して地球を旅立ち、目的地の惑星に到着するまでの120年の間、乗客たちは冬眠装置で眠り続けていた。しかし、エンジニアのジムと作家のオーロラだけが予定よりも90年近く早く目覚めてしまう。絶望的で孤独な状況下で生き残る方法を模索するうちに、2人は惹かれ合っていくのだが……。

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宇宙もの、大きなスクリーンで見たい映画にしようと選んだ映画。
画像は今の技術ならナンボでもできるとわかっていても、根拠とセンスがなければどうしようもないわけで…その意味ではなかなか良かったです。
ゆっくり自転する巨大宇宙船アヴァロン号がとても美しい。こんな風に稼働しているのかなというリアリティがあります。
船内や冷凍睡眠カプセルも洗練されたデザインです。
ただあれだよね、睡眠カプセルの誰でも眠ってる人の顔が見えるってどうなのかな?(笑)

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目的地到着4ヶ月前に目覚めるはずが、なぜか90年も早く目覚めてしまったジム。
誰かに聞こうにも誰も起きてない!(汗)一般客のジムは当然ながらクルーのエリアには入れない。それでもエンジニアのジムは様々な事を試みるのですが…どうにもならない。ジムは宇宙船で孤独に死ぬのを待つしかないのか?
予備知識なしで見ていたのですが、これは巨大陰謀か?「2001年宇宙の旅」か?とか思ってしまう。
そして、2人目が目覚めます…作家のオーロラです。

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閉塞感に包まれる宇宙船で和ませてくれるのが、アンドロイドのバーテンダー。粋な会話も楽しめます。
(バーシーンはスタンリー・キューブリック監督『シャイニング』へオマージュらしい)

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作家オーロラ役のジェニファー・ローレンス。
才色兼備のお金持ちで、有名作家を父にもつオーロラはセレブな乗客、部屋も豪華だし、食事も違う、プールもついている。安いチケットで乗船したジムとはまるで違う(笑)
星を見ながらプールとか、ゴージャズです。
オーロラの名前は、「眠れる森の美女」のオーロラ姫からでしょう。これも大事なポイントです。

オーロラが、セレブな暮しを捨て120年の旅に出たのは、未知の分野に行かない限り父を越えられないから。
そしてジムも新天地に夢を描く。
2人とも現状には満足できない、そして孤独を抱えている2人、そこらへんをさりげなく描いた所で…恋に落ちる2人。
豪華客船の身分の違う2人、ほとんど「タイタニック」な展開かも。
そして次々とトラブルに見舞われる宇宙船、様々な決断、困難を乗り越え、2人は生き延びる事ができるのか?

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気晴らしの宇宙遊泳シーン、航行中は恒星の重力を利用して方向転換を計ったり、迫力の映像満載。

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ラストはネタバレにならない程度に言うと、前半のスリリングな展開からちょっと大風呂敷かな?お気楽かな?って気もします。それを突っ込むと、そもそも120年の旅にしては、宇宙船の危機管理が相当まずいのでは?となってしまうか(苦笑)

ところでこの映画、前半は原作にかなり忠実なのに、ラストがかなり違っているらしい。ちょっと検索すればすぐわかりますが、これから映画を見る人は知らない方が楽しめます。
ポール・バーホーベン監督の「トータルリコール」を思い出します。「トータルリコール」もフィリップ・K・ディックの原作をかなりいい感じに映画化してるのですが、最後があれれなハリウッド映画にしっちゃったなあと感じました…まあそういうケース、映画化にはよくある話すね。それにちょっと近いかもです。

感想を要約すると「2001年宇宙の旅」→「眠れる森の美女」「タイタニック」→「トータルリコール」
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Comment
ビジュアルはSFとして二重丸
最近、年のせいか目覚ましをかけた時間より早く目が覚めることが多いのですが、2時間でも早く目が覚めたらもう大変。何とかもう一度寝ようとするのだけれど、結局は起きたままというのがよくあるパターン。
それが90年も早く目が覚めちゃうとつらいね。

この映画はビジュアル的には大好きな作品です。宇宙を飛ぶアバロン号の姿。近未来のショッピングモールのようなラウンジ。宇宙の中で泳ぐようなプールどれも心がわくわくしてきます。

さて内容についてですが、ネタバレしないとかけない。
ので、以下ネタバレです。


90年早くたたき起こされたジム。普通なら非常ボタン的なものがあるよね。
途中何も起こらないという前提ですべてが進むって恐ろしい。
以前乗船したフェリーで、出向後乗務員が奥に引っ込んじゃって客室は回りはアバロン号のように無人になるのですが、自販機で物が出なかったときに電話かけたらしっかりデッキに繋がった(笑)

また、冬眠している人たちの顔・姿かたちがよく見えるのは少々恥ずかしいけど、90年間誰も起きないから大丈夫なのか?それにしても、誰でも起こせたのになぜこの子を起こしたのか?もう少し選んでもよかったのではないかな?

最後の方はご都合主義的な「めでたしめでたし」で、ちょっと腑に落ちなかったけど、ニルギリさんが教えてくれた落ちなら納得できます。
でも、映画的にはこの方が良いのかも。
それでも、贅沢を言わせてもらえば船長たちが起きてきたときに、二人の息子がルーク・スカイウォーカーのようないでたちで迎えて
「皆さん、おはよう」
と言ってほしかった。
>クッツさん
> この映画はビジュアル的には大好きな作品です。

映像よかったですよね。
もっともSF映画でビジュアルだめならその時点でアウトかも。

> 90年早くたたき起こされたジム。普通なら非常ボタン的なものがあるよね。
> 途中何も起こらないという前提ですべてが進むって恐ろしい。

でも30年は大丈夫だったし(笑)
私が気になったのは、途中、小惑星帯みたいのに遭遇するじゃないですか。でも、避けられない以前に、あの密度で岩石が集まっていれば、宇宙船が事前に察知できないはずないよなって思います。

> 以前乗船したフェリーで、出向後乗務員が奥に引っ込んじゃって客室は回りはアバロン号のように無人になるのですが、自販機で物が出なかったときに電話かけたらしっかりデッキに繋がった(笑)

あの世とか、いないはずの人が出なくてよかった(笑)

> 最後の方はご都合主義的な「めでたしめでたし」で、ちょっと腑に落ちなかったけど、ニルギリさんが教えてくれた落ちなら納得できます。
> でも、映画的にはこの方が良いのかも。

映画としてのめでたし感は大事ですよね。
ただ、原作のファンもいるはずなんで、その人の気持ちを思うとちょっと複雑。

> 「皆さん、おはよう」

それもいいですね。

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