草間彌生 わが永遠の魂

2017年05月09日
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国立新美術館開館10周年
草間彌生 わが永遠の魂
2017年2月22日(水)~5月22日(月)
国立新美術館
世界を舞台に活躍する前衛芸術家、草間彌生。
1950年代後半に単身ニューヨークに渡って以降、絵画、彫刻、インスタレーション、映像、さらには小説や詩に至るまで、広範な活動を展開してきました。デビュー以来一貫して時代の最先端を走り続け、今もなおその創作意欲はとどまるどころか、さらに加速しています。
近年では欧米、中南米、アジア、そして日本など世界各地で大規模な個展を次々と成功させており、今や「日本が生み出した最も傑出したアーティスト」といっても過言ではないでしょう。
今回の展覧会では、2009年から草間が精力的に取り組んでいる大型の絵画シリーズ「わが永遠の魂」を中心に据え、一挙約130点を日本初公開。
さらに、初期から現在に至る創作活動の全貌を総合的に紹介します。
草間芸術の魅力を余すところなく伝える集大成となる展覧会に、どうぞご期待ください


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ポスター見ただけで、草間さんがその人が「生ける芸術作品」とわかります(笑)。強烈なインパクトです。
「わが永遠の魂」シリーズはこれまで500点以上制作されているらしい、早いと1日1作品とか(汗)今回はその中から厳選した130点を展示。厳選しても130点ってすごい(汗)
広いホールの壁を埋め尽くす作品は、どれもユニークで個性的、いずれの作品も抽象的、この大量の作品を生み出す草間さんの頭の中はどうなっているのだろうと思う。

報道などである程度内容は知っていました。これほどの草間作品を一度に見るのは初めてで、会場に行く前は、派手な色彩の洪水と形の定まらない抽象的なモチーフに囲まれ、頭が痛くなるかも自分?前衛だし…などと想像していましたが、実際目の前にすると、カラフルで生命に満ちあふれ、とても楽しい、元気になる感じです。頭が痛くなることもありません。
巨大オブジェもおもしろ楽しい。
このような作品は、難しい解釈を要求されているように感じることもしばしばですが、草間作品は難しい解釈抜きに「楽しんでね!」…と励まされているような(笑)
このエリアはスマホでの撮影OK。ふだん美術館に足を運ばない人もけっこういたんじゃないかな。会場は人が大勢いてもリラックスした雰囲気で楽しめます。

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「わが永遠の魂」シリーズ
細胞かアメーバか未知の生命体か?みたいなのが多い。
あるいは太古の洞窟壁画や曼荼羅、インド更紗にも似ている。

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広いホールでも大にぎわい「わが永遠の魂」シリーズ。作品の前で記念写真撮る人多数。

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初期の作品は抑圧され、闇の中にいるよう。

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《No. AB.》1959年

ニューヨーク時代、最初に評価を受けた頃の作品。写真じゃディテールがまったくわからないですが、巨大なキャンバスを網の目が覆っているような作品。
白い画面は、花嫁のレースのような純潔な美しさと、汚れてしまった白、相反するイメージが交互にわいてきます。
ニューヨーク時代のインスタレーション、映像作品もあり、草間弥生の多彩っぷりを楽しめます。

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《死の海を行く》1981年

性的なモチーフがあらゆる所を埋め尽くす作品群。草間にとって、性と死はとても近いのだと思う。
無限に増殖するような突起物に強迫観念がうかがえますが、鑑賞する方としては怖さを感じない。発表当時のセンセーショナルな時期はもう過ぎたからだろうか。

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《生命の輝きに満ちて》2011年
無限の鏡の間
草間芸術の醍醐味のひとつ。無限に反復し増殖する世界を表現する素材として鏡が導入されたのは、1965年のニューヨーク時代にさかのぼります。全面鏡貼りの暗闇の中、無数の小さな光がきらめく空間で、鑑賞者自らが作品の一部になるような感覚を体験できます。


展示作品を鑑賞しながら流れで入った「無限の鏡の間」は、驚くほど美しい異空間でした。外から見るのではなく、自分が美しい作品の中にいる喜び、なぜだか涙腺が危うい。
鏡貼りの箱の中に入れば、どんな感じかは想像つくと思いますが、入ってみないとこの感覚はわからない、おすすめです。

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おなじみの水玉作品、かぼちゃも展示されています。
なぜかぼちゃかというと、実家の種苗問屋に由来するらしい。

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外の街路樹も草間弥生。
展覧会グッズには大行列、図録・ポストカードの他に、草間弥生キャラクターグッズの種類が豊富でびっくり(笑)グッズに向くモチーフがたくさんありますからね。
草間本人の「 YAYOIちゃん 人形」なんてのもある(笑)とにかく、キティちゃんかスヌーピーかってくらい。一般的な美術展の販売コーナーとは思えないにぎわいでした。
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