オルセーのナビ派展 美の預言者たち ―ささやきとざわめき

2017年05月25日
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オルセーのナビ派展 美の預言者たち ―ささやきとざわめき
2017年2月4日(土)〜5月21日(日)
三菱一号館美術館、オルセー美術館
19世紀末、ゴーガンの芸術や日本の浮世絵から影響を受け、パリで結成された前衛的な若手芸術家集団ナビ派。自らを「ナビ(預言者)」と呼んだこのグループは、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットンらを中心に、静かながら革新的な活動を繰り広げていきました。本展は、最も重要なナビ派コレクションを有するオルセー美術館の監修により、こんにち国際的に評価が高まるナビ派芸術を日本で初めて本格的に紹介するものです。

最終日に駆け込み鑑賞!終了しています。

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ポール・ゴーガン 《「黄色いキリスト」のある自画像》

ゴーガンは自画像と静物画が展示。
複雑な色合いは奥深く、いつまでも見ていたいです。
ナビ派といってもピンと来ないですが、19世紀末、ゴーガンの影響をうけて誕生した、印象派後の流れってことになるらしい。

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エドゥアール・ヴュイヤール「八角形の自画像」

モーリス・ドニ「絵画が、軍馬や裸婦や何らかの逸話である前に、本質的に、一定の秩序の下に集められた色彩で覆われた平坦な表面であることを思い起こすべきだ」

テーマや主題が前面ではなくまず色彩、考えるより色彩を感じろ…みたいな。単純だけれどほっとする。これは鑑賞者にとって心地いい時間かもしれません。

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アリスティード・マイヨール「女性の横顔」

彫刻作品しか知らないマイヨールの絵画。目を悪くして彫刻の方へいったということを初めて知りました。
色合い、ライン、とても美しい作品です。

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モーリス・ドニ「ミューズたち」

イラストっぽい、グラフィック的に見える作品。マットな質感がシック。
きれいですが、じっと見てるとちょっと謎めいてますね。

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ピエール・ボナール「庭の女性たち」

縦長の画面に、四季の装いの女性達。ナビ派は日本美術の影響を受けているそうですが、四季を意識する所といい、なるほど掛け軸風、浮世絵風、屏風の形をしたもの多数。
見ていてなんとなく落ち着くのはそのせいかもしれませんね。

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ヴァロットンの室内画

ヴァロットンはナビ派になるんですね。テーマがありそうでなさそうなところはナビ派かと思う。
写実表現が際立っていることと、同時にクールで距離感があるので、これから事件起きそうというか(汗)、ミステリアスなんですよね。

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ピエール・ボナール「ベットでまどろむ女」

あけすけで、展示がためらわれるような作品。ボナールにこんなアブナイ作品があるとは(汗)
ヴァロットンなどもそうですが、ナビ派アンティミスム(親密派)というカテゴリーになるらしい。
アンティミスムとは「室内風景や家庭生活などの身近な題材に個人の内的な感覚を反映させ、情感あふれる描写で表わす絵画の傾向」(アートスケープより)

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エドゥアール・ヴュイヤール「公園」(子守、会話、赤い日傘)

公園で子守りをしながら過ごす、ほのぼのとしたところがないのが逆におもしろい。こちらにがつがつ迫ってこない距離感が、いかにもナビ派という思いが芽生えます。

一筋縄ではいかないのがナビ派、ゆえに後を引く感じもします。

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オディロン・ルドン「グラン・ブーケ(大きな花束)」1901年
パステル、カンヴァス 248.3 x 162.9cm

ポスト印象派という意味でナビ派に影響を与えたルドン。
それはさておき、なんと魅惑的な作品、がっつり見ました。
三菱一号館美術館所蔵、こんなに大きいパルテル画は知りません。


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