FC2ブログ

ピカソを捨てた花の女~かつての恋人が語る巨匠の姿~

2010年05月28日
5月の日曜日、前の記事の通りピカソ展を見てきました。
その日録画をしていた日曜美術館は、フランソワーズ・ジローが語るピカソという、私にはタイムリーなテーマでした。

番組HPより抜粋
ピカソが花の女と呼び、描いた女性がフランソワーズ・ジロー。40歳も年が離れていたが恋に落ち、10年あまり生活を共にした。しかしジローは二人子供を連れて自立の道を選ぶ。数多くのピカソの恋人の中で、ただ一人、ピカソに反旗を翻し、“ピカソを捨てた女性”と言われている。
出て行こうとするジローにピカソは言う。「どんな女だって、わしのような男から、去ってゆきはしない。ここを出ることは、砂漠に行くようなものだ」
ジローは答えた。「砂漠で生きる運命にあるなら、そこで生き抜いてみせます」


C-picasso
ロバート・キャパ撮影
1948年 ピカソとフランソワーズ・ジロー

フランソワーズ・ジローといえばこの写真、はつらつとして輝いてますよね。
現在のジローは88歳で現役の画家として活躍してるというのもすごいですが、老いたとはいえ今も美しい、成熟した女性の魅力を感じます。
番組でも触れていますが、ピカソに関わった女性たちが、幸せとはいえない生涯を送ったことを考えると、ジローは例外中の例外。
そして、出会った頃画学生だったジローが、ピカソと生活をともにしながら絵を描き続けていたというのは驚異的。よくスター同士の結婚はうまくいかないと言いますが、画家も同じです。ピカソのような強烈な個性を前にして、自己を保っている、本当に強い女性です。
そして
「砂漠で生きる運命にあるなら、そこで生き抜いてみせます」
…本当に生き抜いたんですね。

Femme-Fleur
ピカソ「女=花(フランソワーズ・ジロー)」

「花の女、フランソワーズ・ジロー」人を動物に例えることの多かったピカソですが、ジローは花(植物)に例えています。
もの静か、おとなしい…と、ピカソは思ってたらしいですが、実際はジローは注意深く、気をつけて演じていたようです、いやはや女ってやつは…(汗)

ジローの語るピカソも興味深い。
天才、奇才、異才、派手な女性関係は当たり前、本能のおもむくままに生きているように見えて、実は気弱な面も持っていたとか。
来客があると言えば、そのやり取りをジロー相手にリハーサルをしたりする。
傲慢ではあったと思いますが、計算高い(意外と弱気)。
最初の妻と死別するまで離婚できなかったのは、財産の半分を渡さなければならないから(意外とケチ)
ジローに捨てられたことに腹を立て、念入りに復讐計画を練る(意外とちっちゃい)

ピカソのパートナーであったことで、いい時も悪い時もあったようですが、生き残った、それがすごい。
そして堂々と自分の道を歩んでいる。
かっこいいです。

NHK日曜美術館
ピカソを捨てた花の女
~かつての恋人が語る巨匠の姿~

2010年5月23日(日)放送
再放送/NHK教育 5月30日(日)20:00~

参考
花の女 フランソワーズ・ジロー ピカソ、マティスとともに

A Life in Art Françoise Gilot La Femme-Fleur

2010年4月3日(土)~2010年6月3日(木)
笠間日動美術館
関連記事
アート・美術館 | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示