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映画「シェイプ・オブ・ウォーター」

2018年03月07日
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シェイプ・オブ・ウォーター オフィシャルサイト

「「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作を手がけ、2017年・第74回ベネチア国際映画祭の金獅子賞、第90回アカデミー賞の作品賞ほか4部門を受賞したファンタジーラブストーリー。1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る。「ブルージャスミン」のサリー・ホーキンスがイライザ役で主演を務め、イライザを支える友人役に「ドリーム」のオクタビア・スペンサーと「扉をたたく人」のリチャード・ジェンキンス、イライザと“彼”を追い詰める軍人ストリックランド役に「マン・オブ・スティール」のマイケル・シャノン。アカデミー賞では同年最多の全13部門にノミネートされ、作品、監督、美術、音楽の4部門を受賞した。

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SF映画というよりはファンタジー、ちょっと変わった雰囲気の映画でした。時代は60年代の設定で、この時代ならではの揺るさ、こんなこともあった時代かも?…という感じ。
当時のヒットメドレーが流れ、なつかしさを覚える人も多そう。
イライザが住むのは、映画館の上の古びたアパート、レトロな雰囲気は「アメリ」やティム・バートンの世界っぽい。
研究所もそうなんですが、必要以上にレトロに見えるのは、ファンタジーの側面が強いからかなと思う。

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イライザは研究所の夜勤で働くお掃除係。声は出せないけれど、聴くことはできます。誰も気にもとめない存在で、恵まれているとは言えないかもしれませんが、単調なくらしの中でも友人に恵まれ、明るくくらしています。
地味な設定ですが、とてもチャーミングだし、ヌードはとても美しく魅力的ですよ。

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隣人の売れないイラストレーター、ジャイルズはゲイ、涙ぐましい努力もむなしく、実らぬ恋が切ない(涙)

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研究所もレトロ、マッドサイエンストが似合いそうです。
お掃除をするイライザは、シンデレラがかまどの掃除してるみたいで、やっぱりファンタジーの香り(笑)同僚であり友人のオクタビア・スペンサーがいい味出してます。

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1960年代は米ソ冷戦時代、研究は極秘扱い、米ソのスパイ合戦でもあります。

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半魚人との恋を描いたファンタジー、イライザにとって彼は白馬の王子。
半魚人のキャラがイマイチわかりにくいような気もしますが、描きすぎると神秘性が失われるか?
ストーリーは「スプラッシュ」の展開とほぼ同じです。後でネットで見るとそんな感想多数(やっぱり)。ただ能天気なスプラッシュよりは、ずっとダークです。
過激なシーンもないのに18禁になっているのは、この恋愛における性愛が欠かせないからでしょう。
設定は違いますが、異種とのコミュニケーションという意味では、アダルト版ETといってもいい。

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社会的な背景がよく描かれています。米ソ冷戦時代のある意味誇大妄想。世間は男尊女卑が当たり前であり、社会的弱者であるイライザ、黒人の同僚は不当に差別され、ゲイであるジャイルズはは生きにくい。
ステレオタイプな悪役、軍人ストリックランドは、これでもかというくらい傲慢で愚か。
社会的弱者であっても、日々を生き生きと、思いを貫くイライザは強く頼もしい、健全なのです。
その背景の奥深さがアカデミー賞につながったのかなとも思います。

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ネットで検索すると、ジャイルズが描いたデッサンがでてきます。
エロスに酔いしれるイライザは、クリムトの「接吻」のようだなと思う。エロスは生と死が隣り合わせ、そんなクリムトの世界にちょっと近いかもです。

クリムト「接吻」

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『シェイプ・オブ・ウォーター』聖なるモンスターと恋に落ちて Newsweek.com
シェイプ・オブ・ウォーター」米アカデミー賞4部門受賞 作品賞と監督賞 2018年03月5日
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