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飯舘村「オオカミ絵に会いに行く」バスツアー

2018年03月30日
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飯舘村主催のイベントに参加して参りました。
「美術ライター 橋本麻里さんと山津見神社のオオカミ 絵を鑑賞するバスツアー」
飯舘村山津見神社の拝殿には、オオカミの天井絵がありましたが、原発事故後の2013年に焼失、その後、拝殿と天井画が復元されました。
芸大大学院を中心に復元された天井画は、設置される前、2016年福島県立美術館の企画展で見ていました。狼信仰の神社が福島県にあることをその時初めて知りました。そして天井に設置された所を見てみたいなあとずっと思っていました。

以前の記事 よみがえるオオカミ 飯舘村山津見神社・復元天井絵 2016年07月01日

山津見(やまつみ)神社
福島県相馬郡の山中、虎捕山に鎮座する神社で、永承6年(1051年)創立の古社です。
 山津見神社は山の神を祭る神社で、山神は山仕事の守護、および農業の守護、産業守護などを司ります。また、山津見神社の眷属は白狼であり、御眷属様と呼ばれて信仰の対象となっています。御眷属の狼は、火伏せ、また盗賊除けの力があると信じられています。
麓の拝殿は明治時代の建設で、拝殿天井には二百を越えるさまざまな姿の狼画が描かれています。


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福島駅集合、バス2台で飯舘村に向かいます。
年齢、男女、雰囲気様々…地元の年配の方、20代くらいの方、雑誌のライターらしい方…。
私が乗ったバスは遠方からの方が多く、一番遠いのは神戸(!)関東方面も多い。遠方から来るのは、オオカミ信仰、山岳信仰などに興味のあるマニアックな方々か?

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道すがら、村のあちこちには除染土の山も見られますが、この日は晴天、どこもかしこも明るく、太陽の光がみちあふれてました。
バスの中では飯舘村役場の方のお話。飯舘村は原発事故の全村避難から、一部を除いて帰還可能になりましたが、戻っているのは約1割、そのほか福島市などからここ似通っている人を入れると2〜3割ではないかとのこと。
農業もぼちぼち再開しているとのこと。

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昼近く、飯舘村交流センターに到着、郷土料理の昼食と地元の方のお話を聞きました。

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地元の方が打ったそばと郷土料理(みそかんぷら、なます、干し大根の煮物、凍み餅など)
まあ、我家のおかずとそう遠くないかも(笑)ただ、白菜の粕煮(白菜漬けと塩鮭と酒粕で煮る)は初めて食べました。

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テーブルには飯舘村特産のアルストロメリア。

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いよいよ山津見神社へ。杉花粉が…(涙)

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こちらが復元された拝殿。

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拝殿の前には狛犬ではなくオオカミ、みんな狼撮影に夢中。

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真新しい拝殿で、橋本麻里さんのお話を聞きます。
山の神の使い白狼は「御眷属様」…守り神のような存在だったらしい。
オオカミ信仰は、実は歴史が浅く江戸中期から、農業において害獣を追い払うことから信仰の対象になったらしい。
氏子の方に、昔はこのあたりにオオカミがいたんですか?と聞いたみたのですが、「俺は聞いたことねえなあ」と(笑)
ニホンオオカミは1905年(明治38年)に奈良県で確認されたのが最後、絶滅しています。山津見神社の拝殿は明治時代の建設、すでに滅多に見られない神の使いだったのかもしれません。

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これが復元された狼の天井画、数の多さに圧倒されます。もちろん全て違います。天井画は中国の絵を参考に想像で描いたらしい。ポーズは猫を参考…どうりでかなんかかわいいのか(笑)
天井画は花がモチーフであることが多く、オオカミはまれだとか。

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オオカミ信仰はまだわからないことも多そう。
それゆえ引きつけられる人も多いのかもしれません。

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虎捕山(とらとりやま)鎮座山津見神社
私たちは拝殿見学だけですが、背後には虎捕山、30分〜1時間くらいの山道で山頂の本殿までいけるらしい。
山頂からは太平洋が見える…つまり、海からも虎捕山が見えることから、海の神様、漁業の神様として進行されているらしい。

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帰り道のバスの中から、遠く雪の残る安達太良山が光っていました。
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山津見神社オオカミ天井絵復元プロジェクト
東京電力福島第1原発事故以来全村避難となっている福島県相馬郡飯館村佐須の山津見神社で、2013年4月に焼失したオオカミ天井絵を復元するプロジェクトです。
山津見神社拝殿のオオカミ天井絵は1904年に当時の宮司、久米中時氏が旧相馬中村藩の御用絵師に描かせたとされ、237枚の杉板にオオカミが自然の中で生き生きと暮らす情景が描かれていました。焼失直前に天井画を調査していた和歌山大学観光学部加藤久美教授、写真撮影した同サイモン・ワーン助教が三井物産環境基金の助成を得、NPO法人「ふくしま再生の会」、佐須地区の皆様の協力を得て復元企画を進めてきました。
復元作業は東京藝術大学大学院保存修復日本画研究室の荒井経准教授を中心として同大学院の学生たちで行い、今年8月完成予定の拝殿に来春、237枚のうち96枚の復元天井絵が納められる予定です。
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