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Dear Ms.Crook 〜パメーラ・ジューン・クルック展

2018年10月03日
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《レッドドア》1995年《グリーンドア》1995年
《ふくろう》2016年

Dear Ms.Crook 〜パメーラ・ジューン・クルック展
2018年7月8日(日)〜2018年10月21日(日)
諸橋近代美術館
ダリに次ぐ当館のメインコレクション、英国の現代芸術家パメーラ・ジューン・クルック(1945年〜)。彼女の作品は英国のプログレッシヴ・ロックバンド「キング・クリムゾン」のCDジャケットに数多く採用されています。新収蔵の動物シリーズ4点をはじめ、所蔵作品31点を一堂に公開。額縁まで描く独創的な彼女の作品の数々をお楽しみください。
「パメーラ・ジューン・クルック展」諸橋近代美術館で、キング・クリムゾンのジャケットで知られる芸術家 FASHION PRESS
パメーラ・ジューン・クルック(1945〜)は、英国生まれの現代アーティスト。変形カンヴァスを効果的に活用し、額縁にまで画面を拡張させて描く独創的な手法で知られる。1996年にイギリスのプログレッシブロックバンド「キング・クリムゾン」のリーダーであるロバート・フリップと知り合って以降は、度々CDジャケットのカバーアートに彼女の作品が使用されており、その世界観が世界的に広まっていく1つのきっかけとなっている。


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《ジャポニカ》2001〜2003年

感想がすっかり遅くなりましたが、とても良かったです。
クルックの作品は、諸橋近代美術館のコレクションとして見たのが初めてで、それ以外のところではたぶん見ていません。
ただ最初に見た1990年代頃の作品は、好きかと聞かれると微妙。
人々がひしめき合う都会の暮らしをや都会に疲れてしまった人々をリアルに描き、あるいは「レッドドア」「グリーンドア」に見られるような、内と外、自己と他人を強く意識する、境界に悩む自分をシニカルな目で見つめているような印象。
今回改めて、画家としての(人としての)変遷を意識しながら作品を見ると、とても魅力的でおもしろかったです。

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波型キャンバスは屏風のよう、なんか落ち着かないのは動画見てるような感覚になるから。
実際見ないとわかりにくいですね。

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《現在-過去》 2001年

迷宮のような庭園でさまよう女たち、無表情、動いていても時間は止っているような…シュールで、マグリットやルソーを思い起こさせる。
似た感じで花嫁がさまよって作品がありますが、画家自身のうまくいっていなかった結婚生活が反映されてるらしい。
そう考えると90年代の作品は、都会や人間関係に悩むそのままの作品なのかなと思う。

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《ふくろう》2016年

美術館の新しいコレクション、ふくろう、きつね、野うさぎは、とても好きな作品。
これを見ただけで、今日来て良かったなと思う。
夜の町を舞台にしたファンタジーのようでもあり、画家自身が自由に羽ばたいているように見えます。
画家に新しい出会いがあり、家族の形も時代と共に変わり、今とてもバランスのいい環境にあるのかなと思う。

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《きつね》2015 年

クールにこちらを見る目が最高。
クルックは下書きをしない。デッサンなしで直感で描くらしい。
狐の背後には、孤独な男性と女性が出会い、結ばれ、赤ちゃんが誕生するまでが描かれています。
深読みすると、変わることのできない自分自身(自分の中の野生)を認めつつ、時を経て他者や外との関わり方を学んできたような。
他者と関わりあいながらも迎合せず、自分はどこまでも自由であることを知った喜び…ようなものを感じます。
作品は人生そのもの…当たり前か(笑)

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《野うさぎ》 2015年




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