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映画「ザ・ウォーカー」

2010年06月25日
ちょっと渋い近未来映画、万人受け…という映画ではありませんが、個人的に好みの映画です。
銃撃戦やらバッサバッサと斬り捨てるシーンなどがあるため「PG12」なのかな?
しかし宣伝文句の「戦慄のサスペンスアクション超大作」などをイメージして見ると違うのでは?
むしろそこを期待して見ると物足りないのではと想像します。

315×

ザ・ウォーカー公式サイト

私の予備知識は映画紹介サイトを見たくらい、D・ワシントンのファンというわけでもなく。
見終わってから、映画評やレビューを読みましたが、自分が感じた印象とだいぶ違うので戸惑っています、特にレビューは。
某有名邦画に似ている等ありますが、私は見ていないのでなんとも。

戦争によって世界滅亡後30年の世界、生き残った数少ない人々は、荒廃した世界で少ない物資を争いながら暮らしている。
文化も技術も後退し(情報通信も含めて?)本は悪の根源(?)として処分され、ほとんどの若者は文盲。
ストーリーは、一冊の本を携え西へ旅する一人の男イーライが、立ち寄った町で人々を支配するカーネギーに本の存在を知られ、狙われる。差し向けられる敵を倒していくイーライ、どんなことをしてでも本を手に入れたいカーネギー。
ストーリーそのものはシンプル、謎の本はたいていの大人なら割と早い段階でどんな本かわかるようになっています。

イーライの背負った使命、運命そのものがこの映画の骨格なのではと思います。
運命という部分で、ターミネーター2を連想した私ですが、CGの迫力ある技をこれでもかとみせつけるT2とちがって、強力兵器も最新マシンないです、もっとアナログなアクション。
(もちろんCGは多用しているでしょうが)荒廃した町の質感、光と影、カメラのアングルという部分に力を入れていています。
…殺陣をアクションとして見るなら力は入れている…とも言える。
モノクロームに近いスタイリッシュな映像になっています。そうとても美しいと感じました。
私がもっとも魅力を感じたのは、映画全体を通しての情感です。ちょっと違うかもしれませんが、ブレード・ランナーような詩情とでもいいましょうか。
不屈の男イーライを演じるD・ワシントンも、悪の権化というより魔法の書にとりつかれたような哀れな男G・オールドマンも、美しい母と娘も、俳優が突出しているのではなく、その詩情あふれる風景の中にぴったりマッチしていてます。

謎といえるほどの謎か?強すぎる男、30年でここまで荒廃するのか?
など、設定にツッコミを入れればキリはなく、めでたしめでたしとは言えない結末にも、納得できない人もいるような気がします。
ただ…ここからは余計な話かもしれませんが、最近の映画は、特にSF・ファンタジー系は安易にエンターテイメント流れているような気がします。
エンターテイメントは大事なことですが、映画はそれだけではないと思う。
この映画の空気感が楽しめたら、十分いい映画なのではと感じました。

めんどくさいこと書いてしまったかもしれませんが、別に小難しい映画ではありません。
ただアクション映画ではないと思う!
そういえば、後半出てくるぶっとんだ老夫婦、おばあさんがフジコ・ヘミングに似てる(笑)

あと気になったのは、原題が「THE BOOK OF ELI」、直訳すると「イーライの本」
欧米ならピンとくるだろう原題も、日本ではインパクト弱いからって「ザ・ウォーカー」という、いかにも「原題っぽい」タイトルってどうよ?


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