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キエフ・オペラ「トゥーランドット」

2008年11月12日
とても楽しかったです!満ち足りた気分で帰りました。
私はオペラ鑑賞初心者、トゥーランドットを見るのはもちろん初めてで、あらすじ位は知っていますが、今までハイライトみたいなものしか見てませんでした。全3幕、途中で眠くなったらどうしようかと思ってましたが、そんなこともなくたっぷり堪能。

生で聴く見る迫力と、物語の世界やストーリーに引き込まれていく心地よさは、実際劇場でないとダメなんだなあとつくづく感じます。
全体的にすごく迫力があって圧倒されました。そして主要キャストが、それぞれベストなキャスティングに見えました。
王子役は王子らしく、トゥーランドット姫は華やかで、役柄にふさわしい歌声とオーラがありありました。
リューは可憐ではかない。ピン・ポン・パンは何となく悪役のイメージがあったのですが、サラリーマンの悲哀かな…チャーミングで憎めないカワイイ奴らでした。
舞台や衣装は、そうですね、洗練されているとは言えないかもしれない。でも舞台はピカピカ、衣装はキラキラ、ズルズル、とても華やかで、オーケストラと合唱の迫力とマッチしてました。

…というのも、最近見たオペラ「魔笛」と比較してしまうのですが…主要キャストの歌唱力や役柄のインパクトをアンバランスに感じたりすると(例えば母と娘の見た目が逆転してるような場合とか)、有名なアリアなど部分で感動できても、全体のストーリーに入り込めなかったりすることがありま。今回はそういうバランスの悪さが全く感じられませんでした。

自分にとってここは重要なポイントであるような気がします。
オペラの名曲を聴くことはテレビなどでもひんぱんにあり、その時々感動しますが、歌と芝居、舞台の総合芸術としての魅力は伝わりにくいわけなので。
王子が姫に愛を告白したり、リューが王子への想いを告白したり、冷酷な姫が王子の愛によって人間らしさを取り戻していく所に、感情移入できてこそ楽しめますよね。

有名歌劇場のオペラと較べたら、洗練はされていないかもしれません。
もちろん…というか、見た目の姫と王子は身幅のすごく大きい方ですし(でもチラシよりずっときれいな方でした)、名曲「誰も寝てはならぬ」を三大テノールと較べてしまってはならないと思います。
会場は地方のさほど立派ではないホール、音響もいいとは言えない。
ただ、そういういろんな泥臭さみたいな部分も含めておもしろかったです。
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音楽・舞台 | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
「トゥーランドット」、楽しまれてきたようで何よりです。
初期の頃におすすめした手前、ホッとひと安心。全国を公演して回る東欧系の歌劇場の中でも、キエフオペラはきっと、しっかりした舞台を見せてくれるだろうと思っていました。

>主要キャストの歌唱力や役柄のインパクトをアンバランスに感じたりすると

オペラの場合、いろいろな理由で、どうしてもこの手のアンバランスが生じやすいんですよね。
たとえば親子の役で、子どもが主役、親が脇役という設定だと、親の役は新人が演じたりして、年齢の逆転が起こりやすいです(ちなみに「トゥーランドット」の皇帝は、それほど重要な役ではないので、実は若い歌手であることが多いようです)。

あるいは、モーツァルト以外のオペラでは、テノールが主役、バス・バリトンが敵役という設定が多いのですが、テノールが全員、若くて善良、やさしげな顔の持ち主というわけではないので、顔だけ見ると、敵役より主役のほうが悪者っぽいだとか(汗)。

はたまた、今回のキエフオペラのように、ほぼ毎日のように各地で公演を行っている場合は、同じ歌手に毎回歌わせるわけにはいかないので、ローテーションを組むことになり、そうすると、同じレベルの歌手を揃えられなくなってしまうだとか(おそらく、キエフオペラは歌手ごとの差が少なく、「魔笛」の歌劇場はバラツキがあったのでは)。

オペラを見る回数が増えるにつけ、いろいろな事情を納得するようにはなってきましたけど、バランスの取れた配役で見られるなら、やはりそのほうがずっといいですよね。
>NOMA-IGAさん
コメントありがとうございます!
NOMA-IGAさんにはお礼参りに行かなくてはならないとこですが、きっとコメントを書いていただけるだろうとお待ちしてました。
行くべきかどうかご相談したのが、春くらいでしたか?迷ってましたが、本当に行って良かったです。おすすめいただいて感謝しています。
もしかして、いろいろな意味で、今私が見るべきオペラとしてはベストだったのかなと思います。
たとえば有名歌劇場の難解長大高額オペラ(+交通費)だったりしたら、もし楽しめなかったり、わからなかった時にすごく残念だと思うんですよね。

ちなみに、姫と王子は幅広でしたが、皇帝(奧にいてヒゲと冠で年齢は全くわからず)、父王、リューはほっそり、ピン・ポン・パンは3人とも中肉中背でした。そして舞台は、お金持ちの家の仏壇風でした(笑)

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