FC2ブログ

ダリの彫刻さわりまくり!

2010年07月29日
ダリの彫刻コレクション、諸橋近代美術館では、「触る!描く!…座る?ダリ彫刻」という体験イベントを年に2回開催しています。
イベントのことは以前からきいていて、今回ようやく参加できました。

普段展示してある、目の前の彫刻を、あのダリの彫刻を触れるんですよ!
何でも触れる…とはもちろん参りませんが、定員15名で、比較的小さなものと、大きいもの、4つの彫刻を実際に触れることができました。
ブロンズの作品だからできるという企画ですね。

この美術館でもっとも小さいという「白鳥=象」は両手に収まるくらい。
普段はガラスケースの中で、象に見えるよう展示していますが、逆さすると「白鳥」になる凝った作り。
繊細な意匠が美しいです。
小さいと言っても実際持ってみると、ずっしり重くてびっくりします。

2つ目は「ヴァイオリン」
大きさは実際のヴァイオリンくらい。
ヴァイオリンの形と女性の肩からヒップのモチーフが合わさった妖しい形、ダリの特徴的なダブルイメージですね。ヘッドの部分は山羊の頭骨。
悪夢を表現したとありますが、そういうおどろおどろしたものは、実はあまり感じませんでした。
ダリが実際手でこね、触れて作ったものを、自分がなぞれるなんて…!という感動の方が大きい。
こちらも重い、壁に掛けられるようになっていますが、日本の木造住宅じゃ無理!…とか言いましたら、学芸員がやっぱり石作りの邸宅かなんかですかねえ…と。


7001322

3つ目が「時間のプロフィール」、写真左のぐにゃりとした時計の彫刻です。(写真は観光ガイドからお借りしたものです。撮影はできません)
油絵が有名ですが、ダリの時計と言えばこの形ですね。この柔らかい時計を、ダリは数多く作品として残しています。
時計が掛けられた木は、ダリの故郷スペインの象徴オリーブ。
台座を入れると170cmくらいあるでしょうか。柔らかい時計とごつごつした木は別に制作され溶接されたもよう。
それにしても大きい、ソフトな輪郭からは想像つかない重量感、ゆるゆるとなぞってみます。
輪郭、しずくのような形、文字盤のレリーフ、文字盤は人の顔になっていて、まつげがあります。
裏側もすべすべ、大きな丸い座布団のような。

72715
最後が「人の形をしたキャビネット」
ダリにとって未知である女性の心の中をのぞき見たいという欲求から、この作品が生まれたのではないかということでした。
髪に隠され顔は見えません。
たしかに女性の体のように見えますが、触ってみると、その重厚感、ボリュームに驚きます。実際大きい、等身の1.5倍くらいか。
両手で厚みを確かめながら、腕や太ももの部分をさわっていくと、筋肉のボリューム、ごつごつした骨太加減、体の厚さがよくわかります。
先ほどのダリ時計もおもしろかったのですが、さわってみておもしろいのは、断然こちらですねえ!
足の裏をくすぐってみたりして…無反応(爆)
このあと、ダリの椅子に座るというのもあったのですが、こちらの彫刻触って、スケッチする方に夢中になってしまった。

ダリというと、その創作の源である妻のこと、イメージや欲望、妄想について語ることがことが多いのですが、今回は触ることでわかる作品の重量感に圧倒されました。
画家には、変人、狂人を装いながら実は冷静に演出(計算?)してた人が多くて、ダリもそうなんですよね。
…というかモチーフがアレなんで、いつもアレなんですが(苦笑)
ダリの表現手法はものすごく王道、デッサンに培われた写実主義なスタイル。今回はそのダリの技術力のすごさを体感できたイベントでした。
すごく楽しかった、また参加してみたいです。

諸橋近代美術館
関連記事
アート・美術館 | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示
« 盆花 | HOME | 御簾 »