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胸さわぎの夏休み イチハラ×やなぎ×ヤノベ×小沢=∞、美術館で熱くなれ!

2010年08月18日
現代美術の世界で活躍中の4人展。
おもしろかったです。
この4人は、美術館だけを発表の場にしているわけではないので、気がつかないうちに見てるということもありますね。

そうはいっても、なかなか説明が難しいな…(苦笑)
それぞれのHPでその活動を詳しく知ることができます。
今現在活躍するアーティスト、現代美術の作家の多くは、一方的に作品を発表するのではなく、社会的なメッセージ性だけでなく、鑑賞者や社会、環境を巻き込み、その反応や反響を確認しながら、フィードバックしながら活動を続けているという方が多いと思います。
そうなると発表の場が美術館だけというのはあり得ないし、また営利がからむ商業ベースのみもあり得ないような気がします。
ちなみに、やなぎ×ヤノベ×小沢氏については、NHKのデジスタのキュレーターがきっかけでで知った私です。

[HPより抜粋]
めざましい技術発展、世界のグローバル化が進みましたが、私たちは本当に豊かになったのでしょうか。
絶えることのない戦争、地球温暖化、しのびよる貧困と格差。
アートはこうした現代社会とどうかかわっていけるのでしょうか。
この展覧会では、時代を見据えながらその中でどうしたら生きていくことができるのか、この時代に生きるということはどういうことなのか、創作活動を通じて思考を積み重ねてきた4人の作家たちの活動をご紹介します。


●今を生きる女性の本音を、「愛と笑い」に満ちた言葉によって表現してきたイチハラヒロコ
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アートというよりは詩人かコピーライターのような気もしますが、文字のビジュアルが重要なので、やはりアート?
少し悩みます(笑)
長い廊下なみのスペースに、太いゴシックの文字で、心のうちをさらけ出すような一行詩が。
これが手のひらに収まる本の活字であれば、個人的に内面的な印象ですが、この巨大文字で見ると、印象が違いますね。町中で大声で叫ぶみたいな感じ。


●老若あるいは生と死やジェンダーをテーマにした演劇性の強い写真や映像を制作するやなぎみわ
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上《My Grandmothers/ SACHIKO》2000年 
下《My Grandmothers/ YUKA》2000年

今回の展示は「My Grandmothes」
モデルの女性に50年後の理想のおばあさんイメージしてもらい、それをビジュアル化(映像/写真)する試み。
写真とメッセージだけですが、そのインパクトはやはり強烈。
やなぎ氏と女性モデル、双方女性だからこそできる、異性にこびないリアルな50年後の妄想。50年後も変わらず持ち続けたいスピリットととも言えるのではないだろうか?そう考えると、登場する女性たちのなんと雄々しいことか。

やなぎみわホームページ


●核の存在を常に意識せざるを得ない終末的な現代社会を生きのびるための、ユニークな機械彫刻を作り出してきたヤノベケンジ
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《ジャイアント・トらやん》2005年

まず、ロビーに展示された「ジャイアント・トらやん」の巨大さに圧倒されました。
この大きさと自分の小ささの対比は、実際目にしないとわからないですねえ。
「トらやん」も「ラッキードラゴン」も、ブリキっぽい質感のどこか懐かしい感じのキャラクターですが、それらが時をへて等身大(実在したとしたらといういう意味)で現れたような感じです。
触れたりは出来ませんが、目の前に存在するドラゴンの世界に取り巻かれるように、世界に入り込んだようにして鑑賞できるのが楽しい。やはり立体でこの大きさという臨場感にはかないませんね。
見たいと思っていたアトムスーツも展示…なるほど、なんか放射線をたくさん浴びてきたのかなと思うとちょっと怖いような。

ヤノベケンジホームページ


●アートによって社会を身近な視点から捉え直してみようと、奇想天外でユーモアあふれるプロジェクトを実践する小沢剛
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《ベジタブル・ウェポン-さんまのつみれ鍋/東京》2001年

訪ねた国、土地の食材で武器を作る「ベジタブル・ウェポン」シリーズの写真が展示されていました。ばかばかしいようで結構様になってる食材の武器、モデルの女性もみなかわいい。
今回4人のアーティストの中で、小沢氏が一番とらえどころが難しいかもしれません。
たくさんのプロジェクトを平行して進めていることもあり、プロジェクトが多様過ぎて作家としての一貫性やポリシーが、一見わかりづらい…そういう印象も。
しかしやりたいようにやるのがアーティストってことでしょうか?(笑)
今回は小沢氏のアーティストトークを聴くことができました。
訪ねた土地に勝手に小さな地蔵のオブジェを置いたり、描いたりする「地蔵建立」
昔の牛乳箱をギャラリーに見立て町中に配置する「なすび画廊」
布団を積み重ねた遊具のような「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」
…やっぱりとらえどころはない(爆)
活動や作品はどれも優しく、生活の場にすんなりなじみます。
強烈に訴えかけてくるというものではないのですが、主張やテーマが見当たらないようで実はしっかりある、障害があっても自在にかわし、それでいてテーマがぶれない。
テーマとは、共存や平和…と、私は解釈していますが。
不思議な人でした。

小沢剛ホームページ

胸さわぎの夏休み
イチハラ×やなぎ×ヤノベ×小沢=∞、美術館で熱くなれ!

2010年7月17日(土)~ 8月29日(日)
福島県立美術館
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