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玉村豊男「世界の野菜を旅する」

2010年09月10日
世界の野菜を旅する (講談社現代新書)世界の野菜を旅する (講談社現代新書)
(2010/06/17)
玉村 豊男

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野菜の原産地や歴史にまつわる本はたくさんありますし、今はネットでもかなり詳しく知ることができます。
この本は、玉村さんの著書だから買ったわけですが、そういう学問やウンチクにとどまらない読み応えのある内容でした。
それは、玉村さん自身が野菜が大好きで、料理はほとんどプロ並みということが前提にあるからだろうと思います。
そしてこれまで旅先で出会った料理と野菜、実際に食し食文化に触れた豊富な体験が大きい。
もう一つは好奇心から、自身が経営する農場で、世界から取り寄せた野菜の種を(環境に許す限りなんでも)栽培してみた(笑)…ということもありますね。
豊富な知識と経験と実践、それらがあるから資料や豆知識に終わらずおもしろく読めるのだと思います。書くべきして書いたと、あとがきにありましたが、なるほどと。

取り上げた野菜は…
 キャベツ
 ジャガイモ
 トウガラシ
 ナス
 サトイモ
 テンサイ(ビーツ)

キャベツとレタスの関係、ジャガイモのちょっと悲しい歴史…とか。
関連ということで、トマトやキュウリ、ニンニク、サツマイモ、トウモロコシ、ニンジン、豆など、おなじみの野菜の話も楽しい。普段食べている野菜に、こんな後ろ暗い過去が…(笑)
トウガラシの章では、ピーマンなどその仲間について。ヨーロッパでは胡椒がもてはやされたのに、トウガラシはなぜ浸透しなかったのかなど、言われてみるとそうだなあと思うこと多数。
パリ留学時代、知り合ったアラブ人の友人を訪ねてシリアへ、もてなしを受けそこで食べたナスのキャビア、玉村さんでなければ書けないなと思います。
意外と知らなかったことが多かったのはサトイモ、ここでお正月の雑煮が出てくるとは思わなかったです。

野菜好きなら、ぜひおすすめの本。
でも野菜をネタに世界を旅したエッセイと言ってもいいかな(笑)

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