FC2ブログ

NHKスペシャル「“テロリスト”と呼ばれて」

2010年09月13日
9.11同時多発テロ事件から9年、アメリカはテロリストの疑いがある人物を、キューバのグアンタナモ収容所に収容してきました。
しかし700人以上のイスラム教徒収容者のうち、実際にテロとの関連が確認されたのは数人、その元収容者、テロとは全く無縁だったらしい、現在解放された方たちの証言が番組内容です。

成熟した民主主義社会であれば、人権は擁護されるのでは?
ましてアメリカなら…という希望、疑わしきは罰せずという人権の保護は、もろくもくずれています。
政府のの言い分としては、それではテロリスト拘束が間に合わない、法の適用外で収容が行われました。
賞金目当ての密告が相次ぎ、収容者が増えていったというのもやりきれません。
人権を無視した拷問に近い取り調べや法的根拠のない無期限拘束は、イスラム社会のアメリカへのさらなる憎しみを生み、アメリカの世論も、軍内部からも批判が相次ぎ、オバマ大統領は就任直後閉鎖を決定します。

無実と思われる働き盛りの男性たちが、何年も、中には9年という収容者も。
しかし本当の悲劇は解放後でしょうか。アメリカからは(法外なので)謝罪も保障もありません。
人生はすでに破綻、母国に戻っても、アメリカ国内にいても、テロリストの疑いで収容されたという事実から、社会に受け入れられずに苦しい立場に置かれています。
ある青年は、友人に苦しみを打ち明けたあと連絡を絶ちます。
そして次に彼を見たのは、テロ組織からのビデオメッセージ、心優しい青年は本物のテロリストとなり、自爆テロを起こすまで追い込まれてしまう。

テロリストを撲滅するはずが、テロリストを作ってしまったアメリカ、これはドラマではないんですよね。
戦争とはつまりそういうことなのだけど。

NHKスペシャル「“テロリスト”と呼ばれて」
NHK総合
2010年9月12日(日)
午後9時00分~9時49分

再放送 9月14日(火)
午前0時15分~1時05分(13日深夜)

関連記事
ドキュメンタリー | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示