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舘形比呂一 ダンスパフォーマンス「子実体」

2010年10月18日
舘形さんを知ったのは、「THE CONVOY SHOW」
その後、CONVOY以外でも活動されていることを知りました。
ずいぶん前ですが、ソロのダンスパフォーマンスを見る機会があり、その中性的な魅力、独特の世界観をよく覚えています。
オフィシャルのプロフィールを見ると、単独だけではなく、ジャンルを問わず様々なコラボも、最近ではつかこうへい氏の舞台にも出演しているらしいです。
今回の舘形さんのパフォーマンスは、福島大学が主催するモダンアートの祭典「福島現代美術ビエンナーレ」のイベントの一つとして開催されました。

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福島現代美術ビエンナーレ2010

大学主催のこのイベントは観覧は全て無料、学生の手作りといってしまえば簡単ですが、美しい美術館でもなく古びた会場で、ディスプレイも洗練されているとは言い難い。
若手中心のモダンアートということで、大入りということもない(汗)…そういう会場だから実現できたといえばいいのか、今回の舘形さんのパフォーマンスには明確な舞台がなく、パネルで仕切られた展示会場の一角で行われれるという、大丈夫なのかと…と思うような場所でした。
50席ほどの椅子が、舞台の境界線、展示パネルの向こう側は、ふつうに人が歩いています。椅子席もふくめ、観客は100人ほどです。

「子実体」という今回の作品については、舘形さんのブログに経緯など含め載っていますが、難解といえば難解か(汗)
しかし舘形さん自身が「自由な解釈で楽しんでほしい」とブログで書いていますね。

会場には舘形さん自身から象られた上半身と手首のオブジェ。
中央に置かれた大きなミラーの上に手首のオブジェが置かれている様子は、水面に浮かんでいるような感じです。
衣装はロングスカートのような黒い布のみ。

tate2

虚無を抱えたようなゆっくりした動きで舘形さんが登場し、この手首と出会う。
感染したの取り憑かれたのか、そこからパワー、怒りや恐怖、悲しみ、高揚といった感情を爆発させる別の生き物に変容していくように見えました。
雑多な会場の空気感を、この何かが憑いたようなの舘形さんが一変させます。
公の場であるのに密室のような。息が詰まりそうな緊張感。
美しいけれど無機質のようだった肉体に生が宿り、ダイナミックな動きに熱を帯び、肌が汗ばむ。
羽ばたくような腕、それを支えるたくましい肩から背中にかけての筋肉の動きに見とれました。
なんと雄弁な背中…美しい…いえ、私が筋肉好き背筋好きだってこともありますが(汗)
ダンサーの肉体はアスリートですねえ。

演じるのではない、身体表現、身体芸術とは、こういうことかなと思います。
表情や何かをイメージする仕草はあるけれど、具体的なものではなくて、主張しているのは圧倒的に肉体です。
自由奔放にみえた「生」もやがて終焉をむかえ、肉体に取り憑いていた何かも去っていってしまう…放心、悲しみ。
約30分、濃密な緊張感のある時間でした。
私のわずか30センチくらいのところを通ります。うれしいというよりドキドキ…とにかく緊張感が(汗)

CONVOYの舘形さんとは全く違うパフォーマンス。
別人のようでもあり、両方併せ持っているからこそ魅力的なのかなと思ったり。

舘形比呂一ブログ

Hirokazu Tategata.Official Site

THE CONVOY SHOW

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