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「いま秘密の扉が開く ミステリアス・ウフィツィ」(NHK-BShi)

2011年01月14日
ルネッサンス期の画家ですと、やはりボッティチェリが好きです。
曲線の描き方が好み、優雅というかふくよかで、でもくっきりした感じもあり、見ていて穏やかな気持ちになるとでも言いましょうか。特に優しさと知性に満ちた顔が特に好みです。
…やっぱり顔は大事ですね(笑)
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ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生(部分)」

「プリマヴェーラ」もゴージャスで美しい。
修復後は特に、再現された色彩の豊かさ、緻密さ、植物の詳細さもすごい。この時代の作品はどれも、様々な隠喩を含んでいますが、「プリマヴェーラ」もその「暗号」の宝庫みたいなもので、どこをとっても、いつまで見ていても飽きません。

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ボッティチェリ「プリマヴェーラ」

というわけで、ボッティチェリの名作を収蔵するウフィツィ美術館の謎に迫るらしい…番組タイトルにひかれ見ていたら、あれ?メディチ家についてでしたね(汗)
もちろん、関わりとしてボッティチェリは取り上げていますが。

思えば、ボッティチェリは好きな割には、人物はよく知りません。
番組は、メディチ家とボッティチェリの関係から。
パトロンであったロレンツォ・デ・メディチ(1449年-1492年)亡き後、フィレンツェの有る意味「バブル」を批判するドメニコ会の修道士サヴォナローラの影響で、ボッティチェリは暗い宗教画を描くようになっていったこと、やがて忘れられた存在になっていったことなど。

番組のメインは、メディチ家の最盛期、コジモ1世(1519年-1574年)の時代。
王のようにフィレンツェに君臨し、豪華な宮殿を建造し、ゴージャスな天井画や壁画を飾らせた、まさにイメージ通りのフィレンツェを作った人ですね。

ヴィッキオ宮殿(現市庁舎)の500人広間、そしてピッティ宮殿からウフィツィ美術館までつながるコジモ1世専用の回廊「ヴァザーリの回廊」、権力者とはねえ…。
それにしても秘密の回廊、これまで一部分は映像で見たことがありますが、こんなにたっぷり見せてくれたのは初めてではないでしょうか。
回廊は一部オフィスになっていたりするので、全面公開はないでしょうが、全行程歩いてみたいですねえ。

500 Firenze
500人広間

コジモ1世の息子、フランチェスコ1世・デ・メディチ(1541年 - 1587年)は、政治よりも錬金術(!)を研究したり、美術品を集めたり、また思索にふけることを好んだそうです。
秘密めいた書斎はちょっとした引きこもり用小部屋?書斎を見た島田雅彦さんが、いたく気に入った様子、さすが作家ですね(笑)
敏腕で偉大すぎる父に比べ、後ろ暗い噂も絶えす、評判のよろしくなかったフランチェスコ1世ですが、後半生愛人と共にコレクションした美術品をまとめたからこそ、現在のウフィツィ美術館が存在しているとか。

想像してた番組とはずいぶん違っていましたが、おもしろかったです。
私もお金持ちなら、画家のパトロンになってみたい(笑)

いま秘密の扉が開く ミステリアス・ウフィツィ
放送:2011年1月11日(火) 20:00-21:30

再放送:NHK-BShi
2011年1月16日(日)15:00~
2011年1月18日(火)10:00~

NHK BS イタリア7つの輝き
2011年はイタリア統一150周年、イタリア関連集中放送

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