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hot spots 最後の楽園 第2回 ブラジル・セラード

2011年02月07日
今回の舞台はブラジル・セラード、草原に無数の巨大アリ塚が林立する、変わっているけれども一見地味な光景です…。
半年間雨が降らない乾燥した大地には森は存在しない、シロアリは乾燥を防ぐため、人の背丈以上ものコンクリートのように固いアリ塚を築きます。
ここで唯一の大型動物はオオアリクイ、アリ塚に穴を開け、なんと60cmの粘着性の舌を伸ばしアリを絡め取って食べる。
アリクイはこれまでも知ってはいたけれど、その異形ぷりは想像上の動物か、SFの世界のようです。
アリは栄養価は低いため、アリクイは一日の大半を寝て過ごす省エネ生活、しかし育児では、子どもの成長も遅くなるため、1年半もの間親が背負っている、子どもが背中にしがみついているのではなく、文字通り背負っているのがなんか大変そうというかおもしろい映像でした。
アリ塚は、アナホリフクロウ(…あは、かわいい~)の見張り台になり、キツツキの仲間アリツカゲラ巣にもなっている。
大型の草食動物も肉食動物もいない、生態系の中心がアリ塚です。

雨期になると現れるハキリアリの行列、雨期は一斉に葉を収穫し地中の巣へ持ち帰りキノコ栽培をします。
ここでなぜかタテガミオオカミ。なんだ肉食動物がいるではないかと思えば、このオオカミは果物が好物という草食系なんですね(笑)長い足と大きな耳、どことなく優しげな感じにも見えてきます。
タテガミオオカミは、苦くて他の動物が食べないようなロベイラの実を食べます。一説には寄生虫を退治する効果があり、食べないと長生きできないとか。
そしてハキリアリの塚(キノコ栽培が終わった滓を巣の外に出すので小高い塚になっている)のように高い場所にフンをします、理由は縄張り宣言ではないかと。
フンに混じったロベイラの種は、ハキリアリが収穫として地中の巣へ持ち帰りますが、そのいくつかは、塚を堆肥として発芽する。結果、ロベイラは小高い塚の上だけに生えている。
なんだか良くできた昔話か童話のような話です。

番組のハイライトは、なんといっても光るアリ塚。
雨期に入ったある夜だけ…なぜアリ塚が光るのか?
アリが光るわけでも、アリ塚そのものが光るわけではないんですね。
雨期になると一斉に発生する羽アリの結婚飛行。何しろ規模が大きい、草原一面に舞う羽アリたち、そして夜になると…そこかしこ、何もないように見えたアリ塚に穴がありポツポツと光が…。
光っているのはヒカリコメツキムシの幼虫、形はイモムシですが体全体が蛍のように光って見えます。この光で羽アリをおびき寄せ食べる、1年のこの日この時だけ現れて、羽アリをおびき寄せるため光り、食べる。やがて成虫(甲虫)なったヒカリコメツキムシは、何も食べず卵を残し一生を終えるらしい。
そういうイモムシの補食行動という理屈をわかっていても、光るアリ塚は神秘的です。ちょっとした年末のイルミネーションといってもいいくらい。

今回も映像が美しかったです。
番組HPでは、動画や写真が充実しています。

ホットスポット 最後の楽園 
第2回 ブラジル・セラード 光る大地の謎
2011年2月6日(日) 午後9時00分~9時58分 総合
再放送 2011年2月8日(火)午前0時15分~1時13分(7日深夜)

番組HP
NHKスペシャル hot spots 最後の楽園(全6回)
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