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植田正治写真展 写真とボク 

2011年03月04日
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展覧会HPより
鳥取県出身の植田正治(1913-2000)は、精巧な技と卓抜した造形センスを発揮しながら、こころから「写真すること」をたのしみ、追求し続けた写真家でした。鳥取砂丘や地元の浜辺を舞台に、家族や身近な人々をオブジェのように配して撮影された「演出写真」をはじめ、独自のスタイルによる植田正治の作品は、海外でも「UEDA-CHO(植田調)」と称され、近年つとに評価が高まっています。
本展は、植田正治の初期から晩年に至る代表作約200点を展覧する、日本で初めての大規模な巡回展です。

植田正治の良さというか、おもしろさがわかってきたのは、大人になってだいぶ経ってから(苦笑)
写真といえば報道写真か、ファッションに代表される商業写真、という見方をしていたせいもあるのかもしれません。
1930年代、ヨーロッパの前衛写真に影響されたそうです。
植田の独特の表現、世界観は、生涯生地を離れずに作品を発表できたことによるのでしょう。流行に影響されなかったとまでは言わないまでも、流行から距離を置くことで作風を完成できたのかなと思います。

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ボクのわたしのお母さん 1950年

(植田正治写真美術館蔵)


家族をモデルにした写真が多くありますが、家族愛とか無償の愛にどっぷり…という感じではなくて、家族は被写体であり距離があるんですよね。映画監督と俳優のような関係…いやそうでもないか?いろいろな見方があるのかもしれません。
愛情が感じられないわけではなくて、慈しみが満ちているのですが、被写体との独特の距離感、それが「植田調」なのかなと感じます。
だれとも似ていない植田調という個性ですね。

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シリーズ「砂丘モード」より 1983年
(植田正治写真美術館蔵)


山高帽をかぶった人物がモデルとなったシリーズ「砂丘モード」はとてもシュールでモダン。
サルヴァドーレ・ダリやルネ・マグリットの作品を見ているような。
結局の所、創作においては、絵の具を使うのか、カメラを使うのか、あるいは映画や舞台という世界を選ぶのか…というだけで、表現することにはなんら変わりはないのかもしれません。
写真という固定概念をなくしたほうが、植田作品は楽しめるような気がします。

植田正治写真展 写真とボク
2011年2月5日(土)~3月21日(祝・月)
郡山市立美術館 

植田正治写真美術館


参考:NHK 男前列伝(アーカイブ) 
「ブレずに『写真する』植田正治×石橋淩」
(2011年1月15日初回放送)

再放送(2011年)
3月7日(月)00:00~ BS-hi
3月7日(月)23:30~ BS-2
3月9日(水)08:00~ BS-hi
3月10日(木)08:30~ BS-2


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