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STEP!STEP!STEP! を読んで

2011年03月07日
今更感想書いても…と思ったのですが、友人がAmazonのレビューにいろいろあるよ~みたいなことを言うので、レビューを読みに行き、賛否とは大げさだけれども、皆さんの感想がとてもバラエティにとんでいて、へえ~なるほど~といろいろな感じ方があるものだと感じました。私も感想を書いておくことに。

私としては読み応えがあり、とてもおもしろかったです。
日経の原さんの記事は、新聞という限られた文字数でしか発表できないし読めないわけですが、膨大な量の取材という裏付けがあってこそ記事が書けるものなのだと、うらやましく思いつつ感じました。
本書では、ダイスケのメンタルな部分までかなり踏み込んでいます。やはり信頼関係ができているからでしょうか。
写真も豊富で、新聞記事のメインに掲載するには雰囲気がありすぎるような写真(笑)も多くて、ファンとして楽しめました。
文章や構成については批判があるようなんですが、公共性が問われる新聞記事ではないですし、何かを…フィギュアスケート論、ダイスケの定義を論じるというような本でもないので気になりませんでした。
むしろ取材現場の生っぽい臨場感がそのまま感じられおもしろかったです。取材ノートのような感じか?
また、時系列が前後していてもファンならば周知のことなので、こちらも全く気になりませんでした。
そう、この本はファンブックではなくて、あくまで原さんから見たダイスケなのだと思います。ダイスケを手放しに賛美する言葉ばかりならば、私は逆に引いたかもしれません。
原さんの、近いようで近すぎない取材というか、節度ある距離感、時に突き放した視点に共感する場面が多いので、よけいおもしろかったのかもしれません。
…と、ここまでがファンとしてうれしい部分。

それとこの本は、当然のことですがほぼダイスケのことしか書いてないのですが(苦笑)、ダイスケを取り巻く環境、競技への向き合い方が具体的に書かれていて、これらを基準にフィギュアスケートの様々なケースを比較検討できるのでは?と感じました。
基準というのは例えのことで、彼の過程や結果が「正しい」と言うことではなくて、ダイスケの場合はこうだけれど、この選手のケースではこう?という意味です。
今は恵まれた環境にいるダイスケですが、いきなりできたわけではありませんし、どんな過程を踏んできたかや、サポート体制がどのようにできあがってきたのか、過程も含め具体的に書いてあるので、少し突っ込んだスケートファンなら興味深く、参考になるのではと感じました。
特に採点については、今の採点が万能だとは私も思いませんが、なぜこのような採点方法になったか、いきさつや背景もあり説得力があります。またダイスケが採点をどう捉えているかも、興味深く読みました。
ダイスケファンでないならば、ファンが喜びそうなところはとばし読みしても、モデルケースとしてこの本は興味深いので、ぜひ多くのスケートファンに読んでほしいと思いました。
そうは言っても、ファンでなければ手に取らないか?(苦笑)


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(2011/02/25)
原 真子

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フィギュアスケート | Comments(4) | Trackback(0)
Comment
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3.8コメントを頂いた方へ
コメントありがとうございます。
ファンと言っても、どこら辺が好きかとか、視点はそれぞれ異なりますよね。自由でいいと思います。
原さんの視点は、私は結構好きです。こんなにじっくり取材できるなんて、原さんうらやましい!と思ってしまいますね(笑)

スケーターを取り巻く環境は、以前とずいぶん違う…最近のようでも荒川さんの時代からもずいぶん違うと思いますし、そういう意味でもこの本はおもしろいと思いました。まあでも、ダイスケや真央ちゃんは特別だとは思いますが。

私のイメージするスケートファンは、「みんなに良い演技をして欲しいと願い、その中で自分が応援する選手が一番だったらうれしい」なんですが、そうでもないような方も結構いて、あはは…この話題これ以上引っ張ると危険なんで、ここらへんで…(汗)
私も好きです
Amazonレビューのことを知り私も読んできたけど、かなり多様な意見でちょっとびっくり。
普段大体気が合いそうだなぁと思う人のブログにしかお邪魔してないし、私は結構すんなり読めちゃったからわからなかったけど、あの文章と相性が悪い人がいたみたいですね。それでいろいろ難癖つけたくなっちゃったのかしら。
でも「高橋大輔物語」とかいうわけじゃないんだから、時系列が前後していたって一向に構わないと私も思います。ニルギリさんのおっしゃるようにまさに取材ノートから書き起こしたって感じの臨場感が伝わってきて私は楽しく読めました。

内容は、私としては今まで大ちゃん目線ではあまり語られてこなかったエピソードが結構衝撃でした。
歌子先生についた頃自らコーチと別れて不在だったのは知らなかったし、あのどん底シーズンのつらさが垣間見られ「怪我は(五輪)メダル獲るために必要だった」と言った大ちゃんの言葉がさらに重みを増してちょっとウルッとしたり。

リンク閉鎖などフィギュアスケートになかなか追い風が吹かない問題点として、商業ベースに乗りにくいことを詳しく書いているのは良かったと思います。
ちょっとえげつない言い方だけど、うまみがなければなかなかスポンサーもついてくれないだろうし、ファンとしてはPUMA製品を少し使っているんだけどホントにささやかだから。
現況では陸上選手が大ちゃんファンになってくれるといいのかなぁ(笑)。
>春紅葉さん
コメントありがとうございます。
春紅葉さんもAmazonのレビューにそう感じました?
おもしろいかおもしろくないか?ということならわかるのですが、ファンの心理は結構フクザツですよね(汗)、まあでもいろいろな意見があることは問題ないと思いますが。
私がこの本で最もいいなと思うのは、取材の臨場感が伝わってくることでした。

ダイスケのエピソードは、次々と出てきますねえ。
私は苦労話を延々話したり聞かされるのは苦手で、忘れたころにちょろっと出てくるくらいがちょうど良いんですが、ダイスケがあまりそう言うことを話さない所に、妙に共感してしまうんですよ(苦笑)自分に似てる…とまではおこがましいですが、周りに配慮してマイナスなことを言わないのではなくて、自分が弱気になるから言わないようにしてるだけような気がして。
…ま、このあたりも見解が分かれそうではありますが(苦笑)

ダイスケの環境やサポート体制は、引退後もスケートに関わって生きていくと決めた、そこにつながると思います。
華やかな実績を残して引退し、その名声で食べていくのではなくて、名声を生かして将来も機能していくより良いシステムを作ることが大事ですよね。大変でしょうが、ダイスケならできそうな気がします。

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