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コズミックフロント 「地球外生命を探せ」

2011年04月13日
春の新番組で楽しみにしていたのが「コズミックフロント」。
NHKのこのジャンルの番組の中では、かなりわかりやすいのではないかと思います。(欲を言えば、ナレーションがちょっと甘ったるいかな?)

コズミックフロント
地球外生命を探せ ~ついに発見?! 生命の星~
NHK-BSプレミアム
放送日:2011年4月12日(火)21:00~21:57
再放送:
4月16日(土)00:00~00:58(4月15日深夜)
4月18日 (月)08:30~09:28

NHK宇宙チャンネル

4月12日は「地球外生命を探せ ~ついに発見?! 生命の星~」。
地球外生命の可能性について、最近数多く報道されるようになり、昨年12月にはNASAが記者会見、ついに宇宙人発見か?なんて冗談交じりのニュースもありました。
その多くは、これまで生命誕生がないとされた過酷な環境や、鉱物、猛毒から有機物を合成するバクテリアや細菌が続々と発見されてきたという内容。NASAの記者会見は、ヒ素を食べて増殖する細菌を発見という内容でした。
つまり、これまでの生命誕生の条件とされてきた常識が覆され、熱水やマイナス20度以下、無酸素、猛毒、鉱物などからでも生命誕生の可能性があり、宇宙で生命体を発見する上で、幅が広がったということです。

この番組とは別に、体感!グレートネイチャー「潜航!深海のオアシス」(NHK-BSプレミアム・2011年4月3日放送)では、深海の熱水噴出孔が取り上げられていました。
地熱によって300度以上の熱水が吹き出すこの場所は、高温により鉱物や化学物質、人間には猛毒の物質が溶け出しているのですが、活発な生命活動も見られます。
猛毒の硫化水素を餌にするバクテリア、そのバクテリアを餌にするチューブワーム、オハラエビ(名前の由来が温泉大好き小原庄助!)、ゴエモンコシオリエビ(名前の由来は釜ゆでの刑になった石川五右衛門!)など、熱水噴出孔周辺で発見された新種は300種以上とか。オアシスというか、うじゃうじゃ…という感じ(笑)

このように、地上とは全く異なる環境でも豊かな生態系が存在することが、最近いろいろわかってきました。

新江ノ島水族館 深海コーナー…熱水噴出孔を再現しています。ゴエモンコシオリエビもいるらしい。

コズミックフロントの内容は、太陽から遠く離れた氷の惑星と思われていた土星の衛星エンケドラドスに、水蒸気のジェットが発見されたことから、激しい地殻変動などで摩擦熱が生じ、衛星の地下には水が存在するのでは?と、研究者の間で仮説がたてられた。ならば微生物などが存在する可能性があるということでした。
そしてさらに2010年10月、地球から20光年先に、海洋惑星グリーゼ581gが発見されました。
発見されただけで観測は不可能、現在は理論で可能性を検討するレベルですが、初の地球外生命に向け熱くなっている研究者が続々登場します。

番組の最後は、海洋惑星グリーゼ581gに生命が誕生して進化したらこんな感じでは?という、長沼毅氏(広島大学准教授・生物学者)の妄想…いや想像をCG化、これが良くできてます。
長沼毅氏?、あれ私が今読んでいる本の著者じゃないですか(苦笑)
長沼氏は極限環境に棲む微生物から生命の起源をさぐる…とういうような研究をしており、フィールドを舞台に活躍する「科学界のインディ・ジョーンズ」(ホントかよ?)と呼ばれているらしい。ちょっと怪しく、おもしろい人物ですよね。


辺境生物探訪記 生命の本質を求めて (光文社新書)辺境生物探訪記 生命の本質を求めて (光文社新書)
(2010/07/16)
長沼 毅、藤崎 慎吾 他

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〈内容〉南極や北極などの極地、深海底、火山、砂漠、地底、宇宙空間…低温、高温、高圧、乾燥、無酸素、高放射能など、どんな過酷な環境にも生命は存在する!?地球の“極限環境”に生きる奇想天外な生物たちを訪ね、生命の謎や本質について語り合った。生物学の最前線がわかり、科学の面白さが堪能できる一冊。

「辺境生物探訪記」は、作家でサイエンスライターの藤崎慎吾氏との対談形式。上記の番組内容とかぶる所も多いです。
「地球の“極限環境”に生きる奇想天外な生物たちを訪ね」とありますが、対談のためだけに極限環境までは行けないので…
微生物の起源を探るため、酒蔵を訪問して対談。
南極・北極にまでは行けないので、立川の国立極地研究所の低温室(-20℃)で対談。
熱水噴出孔の生物を語るのに、新江ノ島水族館深海コーナーで対談。
原始地球を探るために湯布院伽藍岳の火口で対談、その後温泉につかりながら対談。
乾燥に耐える環境を考えるために鳥取砂丘で対談。

というように、どこまで本気なんだか冗談なんだか(汗)
内容は専門的すぎてわからないところもありますが、いわば科学オタクの対談って感じでおもしろい、そして中身が濃くてなかなか読み終われない。

実はこの本、震災前に購入して読んでいたのですが、震災後、複雑な内容の本を読む気力が無くなって放置、最近また読みはじめました。すると…
第5幕「スローな生物学」への挑戦の章では、地下生命圏を探るために、瑞浪超深地層研究所で対談とありました。
この研究所は、日本原子力研究開発機構が、高レベル放射性廃棄物の地層処分の研究のために設置した研究所でした。つまり放射性廃棄物を地下に入れたらどうなるか、環境への影響、安全性、問題点を研究している所でした。

原発問題でナーバスになっている時に、なんというか不思議な巡り合わせです(汗)
ま、研究段階ですので、今回の原発事故に応用できるわけではないですが。

長沼氏によれば、地下およそ5Kmまで微生物、細菌がいるらしい。まだ解明されていない部分が多いようですが、地下には地上に匹敵するほどの微生物の量があり、非常にゆっくりしたペースで働いている。そしてメタンや様々な鉱物資源(鉱床)も微生物がつくっているのではないかと。
これもまだ仮説の段階のようですが、放射性廃棄物を地下に埋めたとして、将来容器が割れても、流れ出たウランを還元微生物によって沈殿させその場に止める(ウランを鉱床化する)、そういう微生物もいるらしい。
そんな都合の良いシナリオがいつ実現するかはわかりませんが、思ってもみない研究がいろいろあるのだなと。

第6幕 宇宙空間で生き延びる方法…こちらはまだ読んではいませんが、対談場所は高エネルギー加速器研究機構。
宇宙飛行士がかなりの放射線を浴びているらしいとは聞きますが、放射線があふれている宇宙に(人類は)どう進出するか?という内容。
…いやはや、今なんと言えばいいのか(滝汗)

現在の原発は、現時点ではコスト高、安全性からも、私は基本的に反対です。
しかし、人はいつか原子力をコントロールできる日がくるのでしょうか?
宇宙人がいるかどうかの好奇心で番組を見たのですが、なんだかマジっぽい内容になってしまいました。

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サイエンス・ネイチャー | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
No title
久しぶりにコメントさせて頂きます。ランビファンのあやです。
よくニルギリさんがブログで美しい植物の写真を載せていらっしゃったのでどこにお住まいなのかな?と思ってました。
福島、美しいところですね。
妹夫婦が福島のおいしいお米をネットで取り寄せてたのですが、震災から1週間後位に頼もうとしたら販売中止になってたそうです。その時は、被災者や東北の方に優先に行きわたるようにするためなのかなと思ってました。福島のお米買いたたかれてるのですね。今、販売してるお米は去年の秋に収穫したものだから安全なのに、こういう事態になって残念です。
悔しいですね、本当に。
私は、長崎県在住です。長崎市にも数年間住んでました。
以前、テレビで長崎の被爆者が被爆後しばらく差別を受けていたというのを知りました。
小中学校時代に8月9日に登校して、原爆の脅威と悲惨さを学んできたのですが差別のことはテレビで知り少しショックでした。
そして、福島の避難者が旅館で宿泊拒否されたニュースには愕然としました。歴史が繰り返されるのかと思うと憤りを感じますし悲しくなりました。
もちろん、非人道的な事をする人達ばかりではなく手を差し伸べる人達もいますが。
今迄、原爆の事は学んできても原発の事はよくわかってませんでした。
無知って恐いですね。
今回の自然災害と原発の人災は色々な事を考えさせられます。
>流れ出たウランを還元微生物によって沈殿させその場に止める(ウランを鉱床化する)、そういう微生物もいるらしい。
放射能で汚染された土壌を浄化するチェルノブイリ菌がいるとネットで見ました。
ジブリ特集番組でも有機水銀で汚染された水俣の海には有機水銀を浄化する菌がいると言ってました。その菌の事を宮崎監督が知りナウシカを作るきっかけになったそうです。
自然の力ってすごいですね。
自然の力の前では、人間はちっぽけだなーと思います。
ちっぽけだけど人間の叡智を集めて良いシナリオが早く訪れるように祈ります。

最後に高橋君、また男前度がUPしましたねー
成熟度が増してタンゴが嵌る色男になりましたね!(^^)!
ワールド楽しみです!
長々と失礼しました。


>あやさん
お久しぶりです。
私は毎日ジタバタしながら生きております(笑)

福島はどうなってしまうのでしょうね。見当つきません。
原発が収束し、余震も無くなってくれば、先の見通しもできるのでしょうが、今は状況が刻一刻と変わっていますので、安全かそうでないかも、リアルタイムの対応しかないんですよね。
放射能に関しては、県外の皆さんに気遣っていただけるはずとの思いがあっただけに、ここまで差別を受けるとは考えていませんでした。そんなバカな…と思うような福島県外(日本国外)の出来事は見ないようにしようかと思うくらいで(汗)
一つ一つに反応していては身が持たないので(苦笑)、当事者でなければそんなものかな?と半ば諦めの気持ちになりつつ、私は当分、福島に引きこもるしかないのかもしれません。

チェルノブイリ菌ですか?初めて聞きました。
本当に、自然の前で人間は無力ですね。
というより、人間は自然の一部であることを忘れているんでしょうね。

もうすぐワールドですね。
中継見てる時に、ナニゴトも起こらないでくれと祈るのみです、やれやれ。
コメントありがとうございました。

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